「ハッピー、おはよー!」

「ジャン、見なかった?」


え?ジャンて、なに?

あ、となりの部屋で飼っている、

あのにくたらしいネズミか。
「ねずみじゃない!ハムスターよ!」

「今朝から、ケージの中にいないの、」

「どこにいったのかしら?」
はっはー、そりゃ、たいへんだ、

猫にでもおそわれたかな?

ぶっそうな世の中だからね。

「あーっ、サークルのまわりに落ちてるの、」

「ジャンの毛じゃない!?」

えーっ?そんなん、しらんわいー!
あんた、まさか、」

「朝早く、こっそり、サークルから抜け出し・・・・」
「ケージの外にでていたジャンをおそい、
「なに食わぬ顔をして、サークルに戻った・・・」
えーっ そ、そ、そんなー!!。
僕たち、ダックスフントは、

アナグマの狩猟犬として活躍する

由緒ある犬なんだ!!!。
まちがっても、あんなネズミなんかおそうもんか!

うう、ひ、ひどい!

もうー、完全にプライド傷ついたもんねー!

「あ、ジャンがタンスの裏にかくれていたー!」

「よかったー、無事で!」

「ごめんねー、ハッピー、うたがったりして・・・・」




「あーっハッピー!」

「あんた、腹いせになにやってんのー!」


ぐっす、

だって、ぼくより、

ジャンを大事にするんだも〜ん・・・

「しかたないわねー、」

「ほうら、かわいい浴衣着せてあげるから、」

「きげんなおして!」


えへへっ やったー、うれしいねー。!


(なんとまあ、単純なやつ・・・・)

2005.7.9